損切を論理的に行る方法=ルールが崩れたら売る(決済する)ということです。損切を徹底する=ルールを徹底するということでもあるということを覚えておいてください。そのために最初に考えるべきポイントは「例外を認めない」という点です。
たとえば、「ダウ理論(https://invest-life2021.com/175/)を使ってトレンド方向に買っていく」というルールを設定した場合、その条件が崩れたら必ず損切りする必要があります。
これはどのような方法でも同じで、損切りの条件を満たしたら、即実行することが鉄則です。なぜ、このような考え方をするのかというと、最初に決めた損切りの条件を満たしている状況でも、「ダウ理論は崩れているけど、時間軸を変えれば上昇トレンドに変わるかもしれないし、業績もそこまで悪くない」というように、損切りできない人は共通して「損切りしない理由」を探すからです。
ダウ理論でルールが崩れるとどういうことか?
ダウ理論でいう上昇トレンドが発生するとは、高値と安値の両方が切り上がる事が確定したことを言います。下の図で言うと「エントリーポイント」がトレンドが発生した地点となります。
ダウ理論の損切ポイントは、トレンドが崩れたところとなります。下の図でいうとエントリーポイント手前の安値以下になった時点で、安値が切り下がる事が確定しますので、図の「損切ポイント」が損切決済するところとなります。
資金管理に応用するには?
例えば、上の図を使用してケーススタディをしたいと思います。
現在の株価:1,000円 単位株数:100株 損切ポイント:900円
投資資金:100万 一回の損切額の許容範囲:投資資金に対して2%まで
とした場合、
まず許容できる損切額を計算します。
投資資金100万円×2%=2万円 となります。
現在の株価1,000円でエントリーするとすれば、損切の株価はダウ理論では900円とエントリーした時点で決まっております。
そうすると損切値幅は1,000円-900円=100円となります。
単位株は100株単位なので、最低単位株100株での損切額は100株×損切値幅100円=1万円となり
1回に許容できる損切額は2万円ですので、200株まで購入することができる計算になります。
このように、資金管理とは許容損切額から購入額を逆算し、論理的にリスクを管理するということなのです。
ダウ理論だけでなく、あなたの独自のルールでも応用できると思いますので、この機会にぜひ一度、ご自身の運用履歴を見直してみてください。
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